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旅行記5

薬師寺 聖観音菩薩像 (白鳳時代)

薬師寺(やくしじ)は、奈良県奈良市西ノ京町に所在する寺院であり、興福寺とともに法相宗の大本山である。
南都七大寺のひとつに数えられます。
本尊は薬師如来、開基(創立者)は天武天皇。1998年(平成10年)に「古都奈良の文化財」の一部として、ユネスコより世界遺産に登録されています。

心の目で見ることを「観[かん]」といいます。色なき色を見、音なき音を聴く、これが「観」です。この観の働きをもって私たちの悩みや苦しみや悶えをお救い下さるのが観音菩薩です。
聖観世音菩薩は日本屈指のお美しいお姿の観音さまといわれ、薄い衣を召し、その衣の美しい襞の流れの下からおみ足が透けて見える彫刻法は、インドのグプタ王朝の影響を受けたものです。

興福寺 阿修羅像 (天平時代)

この優しい面持ちの阿修羅像は、この像から想像するような優美な神ではありませんでした。  古代インド神話の阿修羅王は、帝釈天を向こうに廻して、荒々しい合戦を繰り返す悪神で、容貌醜怪な札付きの外道とされています。 興福寺の阿修羅像は、この神が釈迦の教化によって仏法の守護神となった姿で、天界を暴れ廻る鬼神のイメージはありません。 しかしこの像をよく見ると、例えば、やや眉根を寄せた悲しげにも見える表情の奥に、何か激しいものが秘められているように思えます。恐ろしい顔から浄化された顔へと移り行く過渡期の表情を、見事に表現しています。

十一面観音立像 (平安時代前期)

【「法華寺式」と呼ばれる独特の像容もつ十一面観音立像。 重心を左足に置き、右足を少し浮かせたかのような優美な形をとり、光背はハスのつぼみをあらわした他に例を見ない特徴的なもので、小柄のサイズもあいまって全体のバランスがよく美しいです。
「代用檀像」彫刻に分類され、カヤの一木で出来ています。 他の仏像のように彩色や金箔が剥落したのではなく、当初から施されていない素木像です。
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