春ちゃんのひとりごと
植物

No.38    (稲作の起源)    2021/5/27

世界最古の稲栽培は中国の長江(揚子江)下流域の新石器時代の上山遺跡(浙江省浦江)です。約1万年前の栽培稲の籾殻が発見されました。野生種より長さが短く、幅の太い栽培稲の特徴が見られます。
これまでインドのアッサム地方が原産と言われていた栽培稲は近年の発見にもとづく研究で「インディカ種」はアッサム地方、「ジャポニカ種」は中国と言われていました。
日本にも早い段階で稲作が伝わった可能性が出てきたと言えます。現在、日本最古の稲の籾痕は縄文時代前期の岡山県朝寝鼻遺跡から発見された「プラントオパール」です。これは稲独特の細胞で、日本では6〜7千年前に稲作が行われていたということです。
世界最古の土器は青森県大平山元遺跡から出土した縄文土器で約16500年前のものです。日本の縄文時代は世界最先端の高度な「土器文明」だったのです。日本の文化、文明は2300年前に中国や朝鮮半島から訪れた渡来人によってもたらされたと言うのは嘘です。


No.37    ( 桜 )    2021/4/5

日本の桜は分類学上、11種の基本野生種を基に100種の自生種があり栽培品種が200種類以上あり、分類によっては600種とも言われています。
平安時代には鑑賞の対象とされ野生に自生するヤマザクラがメインでした。その後に優れた個体を接ぎ木などの方法で増殖させることで様々な栽培品種が開発されて花見に利用されました。「八重櫻」や「しだり櫻」、「糸櫻」などが当時の文献に記載されています。鎌倉時代には鎌倉周辺に自生するオオシマザクラが栽培され、これが京都に持ち込まれました。
江戸時代にはオオシマザクラの優れた特質からカンザンなどの多種のサトザクラ群やソメイヨシノなどが生まれました。染井吉野は母をエドヒガン、母をオオシマザクラとする交配で、江戸末期に染井村(東京都豊島区駒込)に集落を作っていた造園師や植木職人達によって養成されました。
戦後の高度成長期にはソメイヨシノの植樹が日本全国で爆発的な勢いで進められ、桜の中でも最も多く植えられた栽培品種となりました。
多くの栽培品種の桜が見られる名所としては、松前公園(250品種)、日本国花苑(200品種)、日本花の会結城農場(350品種)、造幣局の桜の通り抜け(134品種)などがあります。
江戸時代の国学者、本居宣長は「敷島の大和心を人問はば朝日に匂う山櫻花」と詠み、桜が「もののあはれ」などを基調とする日本人の精神の具体的な例えと見なしました。
また、果実を食用とする品種は甘果桜桃(セイヨウミザクラ)、酸果桜桃(スミノミザクラ)、中国桜桃(カラミザクラ)の3系統で、佐藤錦のほかに紅秀峰、豊錦、ナポレオン、アメリカンチェリーなどがあります。
西行法師が「花」すなわち櫻を愛したことは有名で、吉野の桜を多く歌にしており「願はふは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ」。
西行はこの歌に詠んだ通り、旧暦2月16日に入滅したとされています。(仏陀が入滅した時期)


No.36    (梅)    2021/2/11

中国原産の落葉小高木で日本への渡来は弥生時代に朝鮮半島を経由して入ったものと考えられています。弥生時代の遺跡から梅の実が出土しています。また、他説では奈良時代、遣唐使により持ち込まれたとも言われています。薬木として紹介されたと考えられています。
梅には500種以上の品種があると言われ、野梅系、緋梅系、豊後系に大別されています。果実は6月頃に黄色く熟し七十二候の芒種末候には「梅子黄」(梅の実が黄ばんで熟す)とあります。
中国では紀元前から酸味料として用いられ、塩とともに最古の調味料だとされ、日本語でも使われる良い味加減や調整を「塩梅」(あんばい)と言い梅と塩による味付けがうまくいったことを示します。
薬用としては5〜6月の未成熟果実(青梅)をすりおろした汁から抽出した梅肉エキスがあります。漢方薬の「烏梅」(うばい)は未熟果の皮を剥ぎ種子を取り去り藁や草を燃やす煙で真っ黒に燻した梅の実で健胃、整腸作用などがあります。また、「烏梅」の代わりに梅干しをアルミ箔に包んでフライパンで蒸し焼きにしたものに熱湯を注ぎ飲用すると風邪の症状が改善されると言われています。
6ヵ月の梅酒飲用でHDLコレステロールが有意に増加し動脈硬化指数が有意に低下し血圧が低下傾向になるという報告があります。
日本での梅の作付け収穫のトップ3は和歌山、群馬、奈良の順です。和歌山のみなべ町では南高梅、小粒南高、古城などの品種が栽培されています。


No.35    (皇帝ダリア)    2020/12/25

高さ8~10mにもなるこのダリアは日本では「木立ダリア」と呼ばれています。メキシコ、中米、コロンビアの原産で、高地の植物で標高1500~1700mの所に生息します。ダリア属の植物は茎の中に水を蓄える性質があり、古代アステカ人は水の杖を意味する「acocotli」と呼び、狩猟のため山中を歩く際の水補給源として利用しました。葉はグアテマラに住むケクチ族の補助食となっています。
ダリア属の種のいくつかは16世紀にメキシコからヨーロッパへもたらされ、木立ダリアはチェコの蘭の収集家・旅行家のベネディクト・レーツルが1872~1873年の旅行中に発見、記載されたのが初見となっています。
日本では11月下旬~12月上旬が皇帝ダリアの開花時期で、暑さには強い方ですが寒さには弱く、霜や雪にあたると一気に枯れてしまいます。
地球の裏側から日本にやって来た皇帝ダリアは最近では各地の植物園や庭先でも見かけられるようになりました。


No.34    (槭と楓)    2020/11/4

カエデ(槭、楓、鶏冠木、蛙手)はムクロジ科の落葉高木樹で、日本での名前の由来は葉の形がカエルの手(蝦手)に似ていることからカエデと呼ばれるようになりました。カエデの種類は128種あるそうです。(日本に自生するのは26種)
また、槭(かえで)と楓(ふう)の違いはなかなか難しいのですが、一般的に槭は葉の切れ込みが深く5〜7に別れ、楓は葉の切れ込みが浅く3裂し三角葉楓(さんかくばふう)と呼ばれます。
唐槭(とうかえで)は三角葉楓とも呼ばれ、ムクロジ科の落葉高木で、中国長江流域が原産で、江戸時代中期(亨保年間)に渡来しました。また、紅葉葉楓(もみじばふう)はフウ科の落葉高木で、北米の中南部が原産で、アメリカフウとも呼ばれています。いづれも街路樹として植栽されています。葉っぱの切れ込み3裂→唐槭、葉っぱの切れ込み5裂→紅葉葉楓と区別したらいいかと思います。
カエデはカナダでは1700年前から先住民により栽培され樹液を収穫してきました。英語圏ではMaple(メイプル)と呼ばれ、カナダの国旗にはメイプルの葉っぱが描かれています。


No.33    (萩と彼岸花)    2020/10/4

秋の七草の一つ萩は、深山萩(みやまはぎ)=丸葉萩、山萩、白花萩、木萩、宮城野萩、筑紫萩などがあります。マメ科の顕花植物で、山萩はアジア原産で、アメリカ南西部のような地域では外来種として帰化し野生化しています。
丸葉萩は小葉が丸みが強く先端が窪んでいます。花が集まって咲きますのでひときわ艶やかです。
『我妹子に恋いつつあらば秋萩の咲きて散りぬる花にあらましを』 彼岸花は別名「曼珠沙華」とも呼ばれ、学名のLycoris(リコリス)はギリシャ神話の海の精とされ、英名はSpider lily(スパイダーリリー)です。
曼珠沙華は凡語(サンスクリット語)では「赤い花」という意味で、万葉集では「いちしの花」とも呼ばれています。
『路のべの壱師の花の灼然く人皆知りぬ我が恋妻は』 中国原産の花で日本には有史以前に渡来し、土に穴を掘る小動物(もぐら、ねずみ)を避けるため、有毒な鱗茎を畦や土手に植えたと言われています。地下にはタマネギのような小ぶりの鱗茎があり、日本の彼岸花は種子を作らず土の中で球根を作り、株分けして繁殖します。
鱗茎は石蒜(せきせん)という名の生薬で毒成分の一つであるガランタミンはアルツハイマー病の治療薬として利用されています。


No.32    (ジャカランダ)    2020/8/14

火炎木(カエンボク)、鳳凰木(ホウオウボク)と並び紫雲木(シウンボク)と呼ばれるジャカランダは世界三大木の一つとされます。自生地では10mを越す高木となります。ノウゼンカズラ科で花径5cmぐらいの釣り鐘状の花を枝の先に塊のように咲かせます。
ポルトガルでは初夏になると青紫のジャカランダで街が紫一色に染まります。この時期にはイワシ祭とジャカランダの満開の花を見るために海外からもたくさんの人が訪れます。私達が春の桜の開花を待ち焦がれるようにポルトガルでは初夏のジャカランダの開花が楽しみにされているのです。
この花は大航海時代にブラジルから持ち帰ったものでルーツは南米大陸にあります。
日本では宮崎県の「ジャカランダの森」、熱海の駅から近い海岸沿いにジャカランダが植えられ、「お宮の松」で有名なお宮緑地からサンビーチにかけて並木が続いています。本来この花は樹木が大きく成長しないと花が咲きません。鉢植えのジャカランダは接ぎ木で自力で花芽をつけたものではありませんので翌年の花は望めません。


No.31    (ねむの木)    2020/7/1

合歓の木は夜になると葉が合わさり、眠るように見えることに由来します。
東北では「ネムタギ」、京都では「ネフリノキ」、大分、宮崎では「ネムリコ」、石垣島では「ハマクワ」などと呼ばれています。
落葉の小高木で、樹の高さは6m~10mにもなります。葉は大型の2回偶数羽状複葉で、多くの小葉をつけ、夜は小葉が閉じます。花期は6~7月で、小枝の先から花柄を出し淡紅色の花が10~20個集まり頭状花序冠は筒状で上部から5裂します。
雄しべの花糸は淡紅色で長く、花の外に突き出ています。果実は豆果で広線形で細長く扁平です。花の香は桃のような甘い香がします。
「昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへ見よ」 万葉集にある、紀女郎が大伴家持に贈った歌です。


No.30    (ほうけ草&長実雛芥子)    2020/5/9

ホウケグサ(ハハコグサ)は春の七草の一つ、ゴギョウ(オギョウ)として知られています。花が終わった後の綿毛が毛羽立つ(ほうける)様子から「ほうける草」と言われました。また、ゴギョウの語源は花の形が「這う子」(厄除けのため、子供の枕元に置いた人形)に類似するので、御形(ゴギョウ)と呼ばれ、「這う子」は川に流し厄除けとし、雛まつりの古い風習が伺えます。
中国からインドネシア、マレーシア、インドまで分布し、日本には古代朝鮮半島から帰化したと思われます。若芽は食用として七草粥に入れたり餅に混ぜて草餅にします。薬草として咳止めや去痰などにも利用されます。花期の地上部の茎葉にはプラボノイドが含まれ上記の効能があります。
ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)は地中海沿岸の原産で、ヨーロッパ、南北アメリカ、西アジア、オセアニア、日本などに広く分布し、花弁は普通4枚ですが地域により変化がみられます。高さは栄養状態により15cm~60cmまでに成長し果実(芥子坊主)は細長く和名の「長実雛芥子」はここから付けられました。
梅雨季に小さな灰黒色の種子を大量に作り、一つの果実には約1600粒の種子が内胞され一個体は100個の果実を作ることもあり、15万粒以上の種子を持つこともあります。茎を切ると乳白色の液が出てアレロパシーという周辺の植物の生育を阻害する物質が確認できます。
コムギ畑などの秋播き作物の農地に新入させ雑草を除去する役目を負わせている国々もあります。ナガミヒナゲシは阿片の原料となるアルカロイドを含まず、この二つの花は私の散歩道に咲き誇り目を和ませてくれるのです。


No.29    (山菜狩り)    2020/4/23

4/21に友人四人で、山菜狩りに行きました。琵琶湖の西、蓬莱山の山麓と和邇川沿いの土手です。
前日の雨で、和邇川は少し水かさが増えていましたが、土手から川沿いに下りると沢山の「コゴミ」が芽を出していました。川の流れる音を聞きながらコゴミを摘むと近くには、ラッパ水仙、ムスカリ、セイヨウタンポポ、アザミ、ムラサキケマン、ギシギシ等が咲き誇っていました。
蓬莱山の山麓から扇状地なっている段々畑の畦道には「ワラビ」が芽吹いていました。近くには東屋があり、丸太を転がした椅子もあり、ここで琵琶湖を眺めながら昼食をとりました。
一休みの後、山に分け入ると足元には「ヒカゲノカズラ」が一面に自生していました。一説によれば、天照大神が岩戸隠れした折りに天鈿女命が神憑りして舞った時にタスキにしたのがヒカゲノカズラだと言われています。
このシダ植物の地上を這い旺盛に繁茂する姿が魔を臥せると言われています。
檜木林の奥に分け入ると「コシアブラ」の木があり、新芽を摘み採らせてもらいました。鳥の声も聞こえ森林浴が出来て健康的な一日でした。
帰りに谷川に群生している芹を少しだけ採取しました。採取した山菜は西堀シェフのお宅で、天ぷら、おひたし、胡麻あえにしていただき美味しくいただきました。どれも新鮮で、大変美味しかったのですが、芹の白い根っこがモチモチ、シャキシャキして美味でした。


No.28    (白木蓮&辛夷)    2020/3/10

近所の公園に山盛りの白木蓮の花が咲いていました。今年は暖冬のせいか、いつもより早くに咲いたみたいです。
この花は元来、中国原産の植物で、3月~4月が開花期です。性質の一つとして開花期に葉っぱを付けません。また、花弁は完全に開ききらず上向きに花を咲かせます。ハクモクレンとよく似た植物に「コブシ(辛夷)」があります。同じモクレン科、モクレン属ですが、コブシの花は白木蓮より花弁が薄く、花弁の数が6枚で 白木蓮は9枚(咢も含む)です。コブシは花の下に葉っぱが1枚付いていますが、白木蓮は開花期には葉っぱがありません。
コブシの名の由来は開花の様子が小さな子供の握り拳のように見えるからと言う説があります。
日本原産の植物で、アイヌ語では「オマウクシニ」・「オプケニ」と呼ばれ、夫々 「良い匂いを出す木」・「放屁する木」という意味です。
桜が咲く前、早春に真っ白い花を咲かせ艶やかさを競います。


No.27    (植物の生命力)    2020/2/1

オーストラリアで続く森林火災は1000万ha(北海道+四国の 面積)を焼き、動植物が二度と戻って来れないのではと懸念 が出ていますが、焼け跡から植物が芽吹き生き物が森に戻りつつあります。
木の種子の中には山火事の熱を受け、種を弾き飛ばし生きのびる者もあります。
人間からみると災害でも自然にとっては長い歳月をかけた生命のサイクルかも知れません。
地球上における植物 たちの生命力は私達が考えるより、もっと偉大なものかも知れません。



No.26     (どんぐりの木)    2019/11/12

ドングリとは広義にはコナラ属、クリ属、シイ属、ブナ属 などブナ科の樹木につく果実の総称ですが、私は小さい頃 からクヌギの実を「.ドングリ」と言い、樫の実は「樫の実」 椎の実は「シイの実」と言ってきました。
実は渋味が強いため、そのままでは食用にはなりません。
縄文時代の遺跡では土中の貯蔵穴からトチ、ナラ、クルミ、 クリ、カシ等の堅果類の遺物が大量に出土しています。
「低湿地型貯蔵穴」はドングリの発芽を抑え、地下水につ けることにより、ドングリに産み付けられた虫の卵や孵化 した幼虫を殺し、地下水によりドングリのアクを抜く効果 が得られます。
ドングリの木(クヌギの木)は古くは「つるば み」といい、大伴家持の歌に「紅はうつろうものぞ、橡(つ るばみ)のはれにし衣になおしかめやも」とあり、樹皮やド ングリの殻は「橡染め」の染料として用いられました。
ま たクヌギは幹の一部から樹液がしみ出していることがあり カブト虫、クワガタ、蝶、蜂、カナブン等々の昆虫が樹液 を求めて集まります。
またクヌギは植樹から10年で木材と して利用でき、椎茸栽培の榾木(ほだぎ)として用いられた り木炭としても利用されます。


No.25    (百日紅が…)    2019/9/12

スーパーの帰り道、児童公園にさしかかると、風が吹き抜け、高くなった青空に百日紅の花が飛びまわりました。
秋の気配を感じた一瞬でした。
百日紅(サルスベリ)の木は幹の成長で樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいスベスベした感触の表面が現れます。
猿が登ろうとしても滑ってしまうということで猿滑りと表記されることもあります。
中国では唐代、長安の紫微(宮廷)に多く植えられていましたので「紫微」(シビ)とも呼ばれ、長い間、紅色の花が咲いていることから「百日紅」とも表記されます。
サルスベリの種子には羽が付いていて、ヒラヒラ、クルクルと飛び回ります。紅、ピンク、白の花が夏の盛りに咲き誇っています。
「サルスベリは夏の日射しに負けず燃え上がる炎のようだ」と詩った高浜虚子の詩があります。『炎天の地上に花あり百日紅』
私も感じたまま詩にしました。
『天高きをさな子の園に百日紅の舞う』    芳春


No.24    (沙羅双樹?)    2019/7/22

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす…」。
平家物語の冒頭です。
ここに出てくる沙羅双樹の木は本当の沙羅双樹ではありません。
本当の「沙羅の木」はフタバガキ科の高さ30mにもなる熱帯の常緑樹です。
釈尊が最期を迎えるときに横たわった場所が2本の対になった沙羅の木の下だと言われています。
釈尊の死を悲しみ、真っ白な花を咲かせ、舞い散り釈尊を覆い尽くしたと言われています。
平家物語に出てくる沙羅双樹(現在私たちが見る沙羅双樹)は夏椿(シャラノキ)と言われるもので僧侶がインド沙羅に似た花として日本の山より探しだし「沙羅双樹」と名付け一般に普及したものです。
妙心寺の塔中「東林院」や嵐山の鹿王院の沙羅双樹は夏椿です。
日本国内でインド沙羅の木を見れる所は、琵琶湖の畔、草津の「水性植物公園みずの森」です。
京都府立植物園でも「沙羅の木」を見ることが出来ます。


No.23    (白粉花が…)    2019/7/17

通勤途中の阪急電車沿線に白粉花(オシロイバナ)が咲き誇っていました。
南米原産のこの花は江戸時代初期、日本にやってきました。
観賞用に栽培されますが広く野生化しています。
花の色は赤、黄、白や絞り模様があります。
花は夕方咲き芳香があるために、和名としては「夕化粧」の名があります。
種には粉状の胚乳があり、これが白粉(おしろい)に似てるためにオシロイバナと名付けられました。
根や種子に窒素化合物のトリゴネリンを含み誤食すると嘔吐、腹痛、激しい下痢を起こします。
一方、根は利尿、関節炎の生薬として処方され、葉は切り傷、たむしの治療に用いられます。
私は徒歩で20分の通勤の途中に四季折々の植物たちを目にします。
春は母子草(ごぎょう)、虞美人草(ひなげし)。夏は白粉花、野朝顔、また高木として桜、合歓の木(ねむのき)、百合の木、泰山木、銀杏、唐紅葉、等々。
彼らが私に話しかけてくれるのは、「毎日同じ場所で咲いているので声かけてね…」と


No.22    (紫陽花)    2019/6/10

会社に行く途中の路地に紫陽花が咲いていました。
紫陽花の原産地は日本で、ヨーロッパで品種改良されたものは西洋アジサイと呼びます。
ドイツ人医師にして博物学者のシーボルトは紫陽花を「オタクサ」と命名しています。
これはシーボルトの愛妾の滝本滝(お滝さん)の名からとったものとも言われています。
一般に花と言われている部分は装飾花で、中央にある極小の両性花は退化した雄蕊10本と、雌蕊3〜4本が見られます。
花の色はアントシアニンという色素によるもので土壌のpH (酸性度)によって花の色が変わります。
「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤になる」と言われ、これは酸性土壌ではアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、アジサイに吸収され、花のアントシアニンと結合し、青色を呈し、アルカリ土壌では溶け出さず、アジサイに吸収されず赤色になるのです。
また、花色は咲き始めは花に含まれる葉緑素のため薄い黄緑色で、咲き終りは有機酸が蓄積され、赤味を帯びるようになります。


No.21    (チューリップツリー)    2019/5/22

tulipi feraはもくれん科、ユリノキ属の落葉高木樹です。
昨日、近くの公園で見かけた花は、黄色で下部がオレンジ色をしていました。
高木でありながらチューリップのような花をいっぱい付けていました。
和名は百合の木、絆纏木、蓮華木等と呼ばれ、英名はAmerican tulip tree と呼ばれています。
北アメリカの中部が原産で、明治の初期に日本にやって来ました。
東京国立博物館本館の前庭の巨木には「明治8〜9年頃渡来した30粒の種から育った1本の苗木から明治14年に現地に植えられ、東京国立博物館はユリノキ博物館と呼ばれている」とあります。
和名が絆纏木と言われているのは葉の形状が絆纏に似ているからで、チューリップツリーと呼ばれているのは花の形状がチューリップに似ているからです。
またこの花は重要な蜜源植物で、良質の蜂蜜が得られます。秋には見事な紅葉が見られます。


No.20    (ハナミズキ)    2019/4/14

桜の季節が終わり、次に街路を彩るのはハナミズキの花です。
みずき属の木で、花が目立つのでハナミズキと名付けられました。
アメリカ原産で日本のヤマボウシに似てることからアメリカヤマボウシとも言われています。
アメリカの東海岸からミシシッピ川辺りまで自生しており、山岳部や西海岸にはありません。
葉は楕円形で、秋には紅葉します。
花は白色や薄いピンク色です。庭木の他に街路樹にも多く見られます。
英語では「犬の木」を意味する「dogwood」 と呼ばれています。
日本には1912年、当時の東京市長でした尾崎行雄がアメリカのワシントンD.C.へ桜(ソメイヨシノ)を贈った際、その返礼として1915年に贈られたのが始まりです。
贈られたハナミズキは全部で60本で、日比谷公園、小石川植物園等に植えられました。
原木は第二次大戦中に、ほとんどが伐採され、今残っているのは東京都立園芸高等学校のみです。


No.19    (チューリップは……)    2019/3/11

チューリップの原産地はトルコのアナトリア地方とされ、トルコ国内のトプカ宮殿やブルーモスクに貼られたタイルに描かれています。
生産地としてはオランダが有名ですが、オランダにチューリップが伝わったのは16世紀頃です。
和名の鬱金香(ウコンコウ)はこの花の香がスパイスや食品を黄色に染めるのに使用されるウコンのような匂いに由来します。
1970年頃までは、牧野植物図鑑には「ぼたんゆり」と記載されていました。 Tulipa(ツウリッパ)はトルコ語でターバンを意味し、16世紀後半、オーストリアのトルコ駐在大使のブスベックがトルコ人に花の名前を尋ねました。
トルコ人はその花が何に似てるかと聞かれたと思い、ターバン(ツウリッパ)と答えました。
この事がありヨーロッパではチューリップという名前で紹介されました。
ブスベックの質問にトルコ人が間違えて答えていなければ、チューリップは「ラーレ」という名前で伝わっていたはずです。


No.18    (西院の交差点に…)    2019/2/10

私の住む京都西院の交差点の四方には花壇があり、いつも綺麗な花たちが咲いています。
この花壇は「きれいな街西院推進協議会」 の方々が丹精込めて季節の花を咲かせているのです。
春は菜の花、パンジー、チューリップ等々、夏は薔薇、紫陽花、向日葵等々、秋はダリア、カルーナ、ビオラ、ケイトウ、撫子等々、冬はシクラメン、プリムラ、葉牡丹、水仙等々が咲き誇ります。
今は菜の花、水仙、葉牡丹が目を和ませてくれます。
また、チューリップの芽が沢山出てきていますので、暖かくなったら綺麗な花を咲かせてくれると思います。


No.17    (水仙の群生地)    2019/1/22

厳冬の時期に日本の各地で咲き誇る水仙の花は、中国大陸より海流に乗って日本列島に漂着しました。
日本における三大水仙の群生地は、淡路島、越前海岸、南房総の三ヶ所です。
淡路島には文政年間(1818〜1831)に紀州から漂着した球根を黒岩の漁師が紀淡海峡を一望する斜面に植栽したと言われ、現在500万本の水仙が咲き誇っています。
越前海岸の越前岬には、大正10年に 梨子ケ平地域に自生していたものを農家の間で本格的に植栽されました。
南房総の鋸山(のこぎりやま)の南には、江月水仙ロードと、をくづれ水仙郷があり、その周辺に点在するミカン畑と日本水仙のコントラストが見事です。
今の時期が見頃です。


No.16    (デコポン)    2018/12/21

柑橘類の中に「シラヌヒ」という品種がありますが「清見と「ポンカン」の交配により作り出された品種です。
熊本県、愛媛県、和歌山県、広島県、佐賀県の五県で、全国の生産量の8割を占めています。
このシラヌヒ(不知火)の中で糖度が13度以上、酸度が1度以下のものを、熊本県果実農業協同組合連合会(熊本果実連)は「デコポン」と決めました。
現在では、「安芸の輝き」、「佐賀果試34号」、 「大将季」、「肥の豊」がデコポンと名乗ることが出来ます。
また、愛媛では「ひめぽん」、徳島では「ポンダリン」などと呼ばれています。
熊本県山鹿市鹿央町の有働勝(まさる)さんの作るシラヌヒは「まーぽん」と呼ばれ人気の商品です。
デコポンは収穫した直後は酸味が強いので、一定期間貯蔵して、酸味を抜いてから出荷されます。


No.15    (ツバキとサザンカ)    2018/12/3

ツバキは日本原種、カメリア属で学名を「カメリア.ジャポニカ」といいます。
艶葉木(つやばき)から転化して「つばき」となりました。
サザンカは「カメリア.サザンカ」といい、西日本西部が原産地です。
椿も山茶花も中国語では茶花(チャーフアー)といいます。
山茶花はおしべと花びらが離れていますが、椿は基部でくっついています。
椿は花が落ちるときに花首から落ちますが、山茶花は花びらが落ちます。
「椿咲く春なのに…♪」と歌にあるように椿は春に咲く花です。
山茶花は、「さざんか、さざんか咲いた道…♪」と『たきび』の歌に出てきます。
落ち葉の時季の花です。一般的には椿は花がやや筒状で、立体的で厚みがありますが、山茶花は平面的で薄くなっています。
また、椿の鋸歯(葉のふちのギザギザ)が浅いのに比べ、山茶花の切り込みは深くなっています。最近の品種改良で、椿と山茶花を見分けるのが難しくなっていますが、何とか見分けられるようになりました。


No.14    (オーシャンブルー)     2018/11/12

今日(11/12)通勤途中の金網のフェンスに 琉球あさがおが咲いていました。
晴れ渡る青空のような色でオーシャンブ ルーやクリスタルブルーとも呼ばれてい ます。
朝に咲いた青い花は午後になると ピンクに変化します。
本格的に咲き誇る のは9月中旬から11月中旬頃までです。
朝顔と呼ばれていますが24時間咲き乱れ ます。
この琉球あさがおは花が落ちた後 種が出来ません。
種が出来ないため株分 けで子孫を増やします。
沖縄原産の自生 アサガオで関東以南では越冬できます。 オーシャンブルーの花言葉は「愛情の絆」・「はかない恋」です。
秋に咲く朝顔を見て作った一句です。 「ゆく秋の黄昏時に紫紅花」  (芳春)


No.13    (紅葉のメカニズム)     2018/11/4

秋が深くなるとカエデ属植物は紅葉 します。「もみじ」の語源は「揉み 出づ」の転訛と言われています。
紅葉する前の葉が黄色、緑色に見え るのは、植物が主に赤色の光線と青 色の光線のみを光合成に利用してい るので、緑や黄色は必要ありません 。
よって必要のない反射された緑色 が私たちの目に入り、緑っぽく見え るのです。
日照時間が少なくなり、 気温も低くなると光合成の効率が悪 くなるので冬眠する動物のように休 眠するのです。
たんぱく質の分解作用によりクロロフィルを少しづつ破壊し 枝に吸収します。
同時に葉と枝の間に離層を作り、水や栄養 を遮断します。
光合成によって作られたグルコースが行き場 を失い、アントシアニンと呼ばれる赤い色素に合成されます 。
残ったカロティノイドの黄色と合成されたアントシアニン の加減で葉全体が赤、橙、黄と変化するのです。
日中の気温 が8°cを下回ると紅葉が始まると言われています。


No.12     (西洋タンポポが…)    2018/10/20

英国から米国に渡った西洋タンポポは 明治の初めに日本にやって来ました。
北海道に放牧された乳牛の乳の出がよ くなるように飼料としてもたらされた のです。
それから1世紀、長い日本列島 を南下し、今では沖縄県まで分布して います。
これらの帰化タンポポは春の 田園地帯で主役を占めていた在来の黄 花タンポポに代わって近年急速に分布 を拡大しています。
また、見かけ上、 西洋タンポポである彼らの大部分が雑 種である可能性が示唆されています。
西洋タンポポは「単為生殖」しますので在来種のように昆虫 の助けがなくても結実します。
また、人間の世界では、日本の地域別外国人比率は、大阪市 生野区(20%)、長野県川上村(16%)、群馬県大泉町(13%)、長 野県南牧村(11%)、東京都新宿区(8%)です。
人間もタンポポ のようになるのでしょうか?


No.11    (つゆくさは…)    2018/10/12

朝に咲いた花が昼に萎むことが朝露 を連想させるので「露草」と名が付 けられました。
古くは月草、蛍草、帽子花、青花な どの別名があります。 英名のDay-flowerも「その日のうち に萎む」という意味があります。
花弁は3枚ありますが、上の2枚は青 くて大きいのですが下の1枚は白くて 小さく目立たないのです。
花の青い色素のコンメリニンはアント シアニン系の化合物で、色が付着して も容易に退色しますので、染め物の下 絵を描くための絵具として使用されました。
ブルーの花弁を バックに黄色いフェイクの花を目立たせ、蜂や蝶を引きつけ 彼らが留まった時に足や体に花粉が付着するように下の方に 多くの花粉を付けています。
また、花が萎む時にも自分で受 粉することもします。


No.10 (キノコの働きが) 2018/10/5

キノコの主成分は多糖体のβ-グルカン や糖タンパク質です。
これは、免疫細 胞であるマクロファージを刺激し、T 細胞の活性を高め、私達の免疫力を強 化してくれるのです。
松茸、えのき茸、椎茸、舞茸、なめこ などは特に効果があります。
また、キ ノコには抗酸化作用があり、ビタミン Cをもしのぐものがあります。
その他にも、コレステロール低下作用 、血糖降下作用、血圧降下作用、肥満抑制作用といった 健康効果作用があります。
10/15は「キノコの日」です。 100gで約20Kcalと非常に低カロリーの食品です。
日本人 に不足している食物繊維もたくさん含んでいますので、 腸内環境の改善に最適な食材です。


No.9     (会話する植物)    2018/9/29

植物には知能、記憶、感情があるの ではと考える科学者が増えています。
また、植物は学習することも出来 るという報告結果もでています。
同じ種類の木の雑木林に生息する同 種の木々のほとんどは根っこを介し て繋がり、困った時に助け合うこと がルールになっていて、森林は超生 物と言えます。
アフリカのサバンナに自生するアカ シアはキリンが葉を食べ始めるとアカシアは不味い毒 を葉に送り込んで実を守ろうとします。
これはものの 数分で起こります。また、彼らは土の中に菌のネット ワークを張り巡らして、この菌が光ファイバーのよう に機能します。
植物のコミュニケーションには音によ るものがあり、220ヘルツの音を出していて、この音 を種子に聞かせると、根がその音に向かって傾きます。
一体、植物たちは何を会話しているのでしょう。


No.8    (秋の七草)    2018/9/12

春の七草と違い、秋の七草に 直接何かをする行事は特にあ りませんが、秋の野に花が咲 き乱れる野を「花野」と言 い、花野を散策して短歌や俳 句を詠むことが古来より行な われていました。
秋の七草は それを摘んだり、食べたりす るものではなく、観賞するた めのもので、秋の七草がゆは ありません。
それぞれの草花には薬効成分が あります。
葛の根を乾燥させたものを葛根(かっこん)と 呼び、発汗、鎮痛作用があります。 女郎花を乾燥させて煎じたものは解熱、解毒作用があります。
桔梗の根はサポニンを多く 含むことから、生薬として利用され、去痰、 鎮咳、鎮痛、解熱などの作用があります。藤袴は中国で は香水欄と呼ばれ、匂い袋として用いられ、 薬草としても利用されています。


No.7     (植物の役割)    2018/9/5

生物の生息場所を決める要因は 何でしょう。
光や水、温度とい った非生物的環境の条件により この生態系に生きる植物の種類 が決まり、植物の種類が決まれ ばそこに生きる動物の種類も決 まってきます。
よく発達した森 林には様々な高さの植物によっ て層が形成されていて、森林の 階層構造は多くの動物が住み着 く事となり、動物の多様性を支 える事になります。
また、土壌 は落葉、落枝が、そこに生きる 小動物や微生物によって分解されていくことで形成さ れますが、植物が主な栄養源であると言えます。
生物の間には、「食べる、食べられる」の関係、すな わち食物連鎖が成り立っています。
植物たちが作り出した地域の住環境は、人間達の利便 性により破壊されようとしています。
人間達は、コン クリートジャンルの世界を本当に望んでいるのでしょ うか。


No.6    (ウルップソウ)

得撫島(ウルップトウ)は千島列 島にある島で、アイヌ語で「紅 鱒」を意味する「ウルプ」から 名付けられています。
日本が建てた灯台の周りには、 ウルップソウの大群落があり ます。属名のLagotisは葉の形 状が兎の耳に類似してるから 日本では礼文島と空知、飛騨 山脈北部の白馬岳と雪倉岳、 八ヶ岳の硫黄岳と横岳の高山 地帯に隔離分布しています。
氷河期に日本に南下し、その 後、高山などの一部地域にだ け生き残りました。


No.5    (世界最大のハイペリオン)

そのセコイヤの木はギリシャ神話 に登場する太陽神から名をとって 「ハイペリオン」と名付けられま した。
レーザーを使用し計測した その樹高は115.5m。カリフォルニ ア州のレッドウッド公園で発見さ れた世界で一番高い樹木です。
彼の樹齢は600歳、人間でいうと 20歳ぐらいで、まだ成長が見込め ます。
何メートルまで背が伸びる か楽しみですね。





No.4    巨大植物の森

水中で生活していた緑藻類はオルドビス紀(4億7,000万年前)ごろから陸地で生育するようになり、胞子で増える植物は、風に吹き飛ばされ、たどり着いた土地で 発芽します。
種子を持つ植物は乾燥に強く休眠し、発芽の時期を待つこともできます。
石炭紀(約3億年前)には樹高30mを超える巨木の森が出現します。
石炭紀の湿地では植物遺骸の多くが分解 されず地下に埋没し、これに地熱と圧力が加わり、石炭に変化するのです。





No.3    (縄文杉)

過日、屋久島に行って来ました。 縄文杉(屋久杉)に出会うには、約8時 間の登山が必要です。たぶんこの樹 は4000年前からこの場所にいるのだ と思います。幹周約16m、樹高約30 m、立派です。 彼の一生を想い作った詩です。

「種の起源」 作詞 釈 芳春

青い大地に芽生えし種子は
天の恵みと大地の風に
やさしく抱かれやさしく揺られ
明日を夢見る若葉となった
鳥が囀ずり胡蝶が舞って
ダーウィンのいう種の起源
大地に根を張り枝を伸ばせ
力の限り命の限り
大樹となった小さな種子は 
日陰を作り人を休憩める
大地に根を張り枝を伸ばせ
力の限り命の限り
虫と風との力を借りて
花を咲かせた青旗の森
夕陽が落ちて静かに眠る
大地に根を張り枝を伸ばせ
力の限り命の限り
朽ちて生きる喜びと
未来に残す一粒の種子
朽ちて生きる喜びと
未来に残す一粒の種子

【画像解説】(ウィルソン株)


No.2  (ヒメツルソバが...)

私の住んでいる社宅の入口に 小さな植物が芽吹いていました。
何処から飛んで来たのか聞いて みると、彼の生まれ故郷はヒマ ラヤ、日本には明治時代にロッ クガーデン用の植物として入っ てきました。
花や芽が蕎麦(ソバ)に似ている のでこの名が付けられました。
8月の猛暑の中、雨の降らない 時でも、他の植物が立ち枯れす る時でも頑張っています。
遠いヒマラヤから人間の手で運 ばれたとしても、彼らはものす ごい生命力と繁殖力で命をつな いでいます。まるで足を持って いるかのように。


No.1 (オゾン層はどうして出来たのか?)

地球が36憶年前に出来ると光合成をおこなう植物が誕生し、その副産物として酸素が放出され、オゾン層が形成されました。
現在、成層圏(地上15Km〜30Km)に殆どのオゾンがあり、有害な紫外線を吸収しています。
火星にはオゾン層がなく、昼は20度、夜は-150度になります。私たちの地球は植物達のおかげで(オゾン層のおかげで)生命が育まれています。



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